- 投稿 2015/03/13 更新 2018/11/07
- 引退騎手 - 中舘英二元騎手
逃げの中舘、調教師デビュー、過去の騎手時代の名勝負
『逃げの中舘』ついて調教師デビューへ
いよいよトレーナーとしてスタートする。ジョッキー時代は“逃げの中舘”と呼ばれた個性派、中舘英二調教師(49)=美浦=が今週末、3月1日の開業からようやく初出走を迎える。
「月並みですが1頭でも多く負かしてくれれば、と思っています。自分がジョッキーだったから、乗り役にプレッシャーをかけない方がいいことはわかっていますし、厩舎ではいい状態で送り出すだけですよ」
自らの経験則から調教に関しても騎手に細かな指示は出さない。ジョッキーを信頼して、その感性を大事にしている。
調教師試験に合格してから開業までの時間が少ない中で、中舘師は積極的に牧場を巡ったり、厩舎を仕事がしやすいように改築したりと、忙しい日々を送った。「僕ができることはすべてやる。その代わりスタッフもできることをやってほしい」と、すでにその顔は経営者のものだ。
今週スタンバイしている4頭の中でもおもしろいのは、14日の中山9R・館山特別のエタンダール。かつては青葉賞で2着になり、ダービー(8着)にも出走した。師は「前走(木津川特別8着)を見てマイルの器用さに欠けるので距離を延ばしてみます。中山でも(山吹賞を)勝っているし、コースは合うので楽しみです」と、騎手時代同様に調教師としてもロケットスタートを狙っている。 (柴田章利)