今年重賞未勝利の蛯名正義|今週は国枝厩舎の馬で勝利なるか?
マツリダゴッホ=国枝・蛯名
ebina

「第76回菊花賞」は22日、出走馬18頭と枠順が決定した。セントライト記念6着から逆転戴冠を狙うタンタアレグリアは3番に決まった。京都の長距離G1と好相性の頼れる鞍上・蛯名を背に一発を狙う。なお、同レースは23日、金曜発売される。

願ってもない好枠だ。蛯名騎乗のタンタアレグリアに3番が当たった。菊花賞または天皇賞・春の淀長距離G1において「蛯名騎手」&「内枠」の場合はとにかく買い。1~6番に入ったときは【3・2・3・0】と100%馬券に絡んでいる。昨年の菊花賞は4番のサウンズオブアース(4番人気)が2着、今春の天皇賞は2番のカレンミロティック(10番人気)が3着とそれぞれ好配当をもたらした。

古くから「長距離戦は騎手で買え!!」と言われる。パートナーとの呼吸&道中の駆け引きが重要となり、騎手の技量が問われる。内枠なら距離ロスなく立ち回り、好位~中団でジッと我慢できる。最後の直線で末脚をサク烈させ、数々の見せ場をつくってきた。

蛯名はタンタアレグリアと5回目のコンビ。最終追いで感触を確かめて「3歳同士の競馬だけに折り合って走れるのは強み。そのあたりをうまく生かしたい」と手応えを得ている。折り合いを苦にしないことが勝負どころでの機動力につながっている。中村助手も「以前から菊花賞向きだね、という話をしていたんです。真面目に走らないので余計な力を使わず、距離が延びた方がいい。どの位置からでも競馬ができると思います」と目を輝かせた。

今年なら大外枠から先行するスピリッツミノル、リアファルを射程圏に入れながらの位置取りか。「抜け出すとやめてしまうところがあり、500万をなかなか勝ち上がれなかった。徐々に解消されつつありますけどね」と同助手。ならば最後まで集中して走れそうだ。

何より蛯名自身が潜在能力を高く評価しているのが心強い。中村助手は「普通キャンターをしていても、フットワークに伸びがあって独特のバネがある。蛯名さんに言うと、“だろ!”と笑ってくれる。まだまだ本気で走っていないし、一発を狙っていると思います」と証言。頼れる鞍上を背にいざ戴冠へ。あっと驚く激走があっていい。

2015年10月23日現在重賞未勝利の蛯名正義

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